伝統家屋「四合院」、巨費を投じ全面改修へ、住民の3/1が転居に―北京市

Record China    2008年11月22日(土) 9時59分

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19日、北京五輪開催に合わせて部分的に改修工事が行われた北京の伝統的集合住宅「四合院」。建物の安全性確保のために、今後すべての四合院を改修する計画があり、2万世帯が対象に。写真は北京の四合院と五輪会場。

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2008年11月19日、北京市の陳剛(チェン・ガン)副市長は旧城区にある「四合院」の安全性改善計画を発表。これにより、旧城区内に住む住民の3分の1が転居を余儀なくされることに。「中国新聞網」の報道。

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19日、北京市は「2008年度旧城区住居修繕工事優秀企業と労働者表彰大会」を開催。この会の席上、陳副市長は「北京五輪期間中、海外から訪れた観光客は五輪会場だけでなく、北京市の伝統的な『胡同(フートン:古い町並みにある路地)』や『四合院』にも大きな興味を抱いていた」と発言。だが四合院のなかには60年以上も改修されず倒壊の危険があるものもある。「昔の改修工事はブルドーザーで建物を破壊して終わりだったが、現在は使えるものはなるべく利用する」として「彫刻されたレンガや梁などは再利用し、歴史的建造物としての風格を残していきたい」と話した。

北京市は今年10億元を投じて旧城区の胡同44か所と四合院1540軒、1576世帯を改修。09年にはさらに15億元から20億元を投じて2万世帯の住居条件を改善する予定。同時に旧城区内の人口集中を緩和するため、城壁のあったところに建設された二環路の内側に住む人々の3分の1が他地区に転居することになる。(翻訳・編集/本郷)

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