Record China 2008年11月12日(水) 17時13分
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11日、秋以降、新疆ウイグル自治区烏蘇市の牧場で、狼の大群による被害が続出。狼によってかみ殺された羊や牛は600匹以上、被害額は800万円以上にのぼる。
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2008年11月11日、「亜心網」によると、今秋以降、新疆ウイグル自治区の烏蘇市にある牧場で、100頭以上ものオオカミの大群による被害が確認された。オオカミによってかみ殺された家畜は合わせて600匹以上にのぼるが、打開策は見つかっていない。
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牧場主の男性の話では、被害が出たのは10月24日。朝6時頃夜が明ける前、羊の叫び声で男性は目が覚めた。懐中電灯を手に戸外へ出てみると、羊は囲いから出て山のほうへ向っており、何頭かのオオカミがその後ろを走っているのがわかった。男性は懐中電灯しか手にしていないので何もできず、救えたのはほんの数匹だけだった。その後オオカミを追いかけたが、次第に日が昇ってくると、目に入ってきたのは、羊たちがオオカミに喰い殺されていく光景。10kmにわたって羊の死体が点々と連なっていた。この一晩で、男性は81匹の羊を失った。
羊1匹500元(約7500円)として計算すると、わずか数時間で4万元(約60万円)もの被害が出たことになる。男性は「1年かけても5〜6000元(約7万5000〜9万円)貯めるのが精一杯だというのに…」と嘆いているという。
同種の事件は近隣の牧場でも頻発しており、被害にあった羊は合わせて500匹以上、牛や馬は100匹以上で、被害額は55万元(約825万円)にのぼる。オオカミが増えた原因は、地域の生態環境が改善されたことも一因との指摘がある。以前は、オオカミに対抗するため住民は銃を所持していたが、オオカミが保護動物に指定されたことで駆除が難しくなり、オオカミは人を恐れなくなっているという。現在まで、打開策は見つかっていない。(翻訳・編集/岡田)
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