2008年10月28日、上海市徐匯区法院は27日、中国最大の離婚訴訟が1億2000万元（約18億円）の財産分与で決着したと発表。地元紙「揚子晩報」が伝えた。

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原告である夫の沈さんは、かつて浙江省の国有企業に勤めていた。すでに結婚して妻も可愛い娘もいたのだが、上海の職場に異動してすぐの88年に「学歴は低いが、若くてとても美人」の劉さんと恋愛関係に。3年後の91年、当時の妻と離婚して娘を引き取り、劉さんと3人で暮らし始めた。96年、自分の会社が順調に業績を伸ばしていく一方で、劉さんが妊娠。女の子を出産した。00年に2人は正式に結婚。愛の証に劉さんの名義で新しく会社を設立。07年には上海市に新会社を作ったが、これは沈さんの名義だった。

今年5月に米国出張から戻った沈さんは、妻の態度の変化に気づく。片時も離さない携帯電話で妻は他の男と頻繁にメール。しかもその相手が自分の親友だと知った彼は、なんとか妻の気持ちを自分に向けようと「メルセデスベンツ500」をプレゼントしたが、効果はなかった。そのうち妻の妊娠が発覚。明らかに自分が米国滞在時の妊娠であることから、沈さんは離婚を決意した。

だが財産分与の段階で、正式な婚姻期間に生じた財産のみを分けるとする沈さんと、同居期間中に生じた財産も分与されるべきと主張する劉さんが対立したため、裁判所の判断を仰ぐことに。2人は個人名義や共同名義で多くの不動産を所有しており、判決は1億2000万元という巨額なものになったが、2人は大筋で合意しているとのこと。（翻訳・編集/本郷）