2008年10月21日、中国新聞網によると、老後をアメリカで暮らそうと移住したものの、故郷への想いから、再び中国へ帰って暮らす老人が増えているという。

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ニューヨークのフラッシングに住むある男性は、中国へ向かうチケットを買いに旅行代理店へ赴いたが、口をついて出るのは恨み言ばかり。男性はニューヨークに住んで10年になるが、天津から呼び寄せた両親はアメリカでの生活には一向に慣れず、ようやく米国籍を取得したにもかかわらず、突然中国へ戻ると言い出したのだという。

アメリカではこうしたケースが増えている。国籍はすでにアメリカ人。60歳以上の外国籍の老人が中国に帰国して住むには、海外に家族がいないことや中国国内に信頼できる親族がいることなどが条件となっており、自由に帰国して勝手に住むというわけにはいかない。

そのため、帰国したくても帰国できない老人が多数いるが、実際には止むに止まれぬ思いから中国へ帰国し、国籍を隠してまだ有効期限が残っている中国のパスポートを手に、所轄の警察へ「身分証をなくした」と偽って中国人としての身分証を再発行してもらい、そのまま住みついてしまう老人が増えているのだという。（翻訳・編集/岡田）