<ノーベル賞>選考に疑問、華字文学賞の設立を―台湾詩人

Record China    2008年10月13日(月) 7時47分

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11日、台湾の著名な詩人、余光中氏はノーベル文学賞の選考のあり方に疑問を投げかけ、華字文学賞の設立を呼びかけた。

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2008年10月11日、台湾の著名な詩人、余光中(ユー・グアンジョン)氏はノーベル文学賞の選考のあり方に疑問を投げかけ、華字文学賞の設立を呼びかけた。現代快報が伝えた。

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世界中が注目する08年のノーベル文学賞の受賞者は、フランスの小説家ジャン・マリ・ギュスターブ・ル・クレジオ氏(68)に決定した。10日に収録されたテレビ対談で、中国がノーベル文学賞と縁がないことについて質問された余氏は、「ノーベル文学賞は西欧の文学賞。選考過程では、非西欧圏、非英語圏の華人作家に対して明らかな偏見が存在する」との見解を率直に語り、華字文学賞の設立を主張した。

「ノーベル文学賞は創設100年以上の歴史があり、世界の主要メディアが注目する文学活動」と評価する余氏。しかし一方で、選考上の不利を指摘する。「受賞者の大半が西欧人で、次に米国人。アジア人は最も少なく34人。英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語を母国語とする作家は、自国語で文化的背景を選考委員に伝えることができる。しかし、中国語が分かるのは選考委員18人のうち1人だけだ」。

余氏自身も、かつて受賞候補に挙がったことがある。しかし「世界的に作家は2グループに分類される。1つは、ノーベル賞を受賞したグループ。そして、受賞したことがないグループだ。むしろ私は後者に属したい。偉大な作家が多くいるのは後者だからだ。その数は絶対的に受賞グループを上回るだろう」と述べている。(翻訳・編集/SN)

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