ミスコン資格剥奪で裁判の“人造美人”、「今は静かに」―中国

Record China    2008年10月6日(月) 23時6分

拡大

4日、04年に「美容整形」していることを理由にミスコンテストの出場資格が剥奪されたのは、違法だとして訴訟を起こした楊媛さん。現在は、マスコミから離れて「静かに暮らしている」という。写真は楊さん。

(1 / 8 枚)

2008年10月4日、04年に「美容整形」していることを理由にミスコンテストの出場資格が剥奪されたのは、違法だとして訴訟を起こした楊媛(ヤン・ユエン)さん。当時は、“人造美女”(整形美女)による中国初の裁判として大変な注目を集めた。楊さんは現在、マスコミから離れて「静かに暮らしている」という。楊さんのこれまでの軌跡を辿った。法制晩報が伝えた。

その他の写真

河南省の貧しい村で育った楊さんは、13歳の頃から1m73cmの長身を活かして「モデル」になることを夢見てきた。14歳の夏休み、広州でモデルをしている従姉を頼って1か月ほど研修を受ける。その後は、オーディションを受けては落選という日々を送っていた。原因は、自分の「容姿」にあると思い詰めた楊さんは18歳の時、美容整形を受けることを決意。家族や親戚から集めたお金で11回もの手術を受け、見事「美人」に生まれ変わった。

自信をつけた楊さんは、04年ミス・インターナショナル北京地区予選に参加。順調に勝ち進んだが、その後「整形」の過去に難色を示した主催者側から突然「出場資格剥奪」を言い渡された。その後、記者会見を開き訴訟を起こした楊さんが、世論の支持を得たことで、主催者側は「剥奪」を撤回。だが、楊さんはそれを放棄した。

04年6月に開かれた公判では、出場資格を剥奪したのは「他の参加者との公平さを保つため」と主張する被告の主催者側に対し、楊さんは「人格の否定と尊厳の侮辱」と抗議。だが最終的に、楊さんの訴えは全て棄却するという判決が下ってしまった。楊さんはこの判決を不服としたが、結局上級裁判所には訴えなかった。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携