世界最長の送電網で資源開発、タクラマカン砂漠縦断計画が始動―新疆ウイグル自治区

Record China    2008年10月4日(土) 8時12分

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3日、タクラマカン砂漠を縦断する送電網建設プロジェクトが始動。タリム盆地の天然ガス資源の開発と昆侖山脈の鉱物資源開発に必要な電力を供給する計画。写真はタクラマカン砂漠。

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2008年10月3日、中国新聞社によると、中国の電力部門が、タクラマカン砂漠を縦断する送電網建設プロジェクトをスタートさせた。タリム盆地の天然ガス資源の開発と昆侖山脈の鉱物資源開発に必要な電力を供給する。

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プロジェクトでは、送電線を輪台(プグル)県〜塔中(タクラマカン砂漠中央)〜且末(チャルチャン)県のルートで横断させる計画で、世界最長の220キロボルト(kV)送電網となる。中国最大の砂漠であるタクラマカン砂漠が位置するタリム盆地は天然ガス資源が豊富で、中国のガス資源開発の中心となっている。また、昆侖山脈に位置する且末県、若羌(チャルクリル)県は鉱物資源が豊富で、今後の資源開発が期待されている。

新疆ウイグル自治区政府によれば、このプロジェクトは石油・天然ガス資源開発と、鉱物資源開発企業に電力を供給するとともに、慢性的に電力が不足している且末、若羌の両県への電力供給を補うという。

新疆電力公司(会社)の蘇勝新(スー・ションシン)社長の話によれば、このプロジェクトには10数億元もの費用が投じられ、2009年末までに完成させる予定だという。「タクラマカン」とは「死の海」という意味で、地形や気候条件が厳しく、送電網の建設は困難を極めることが予想されている。(翻訳・編集/岡田)

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