Record China 2008年10月3日(金) 7時7分
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先月発表された「2008年世界のトップブランド・ベスト100」に中国企業が1社も入らなかった理由は?中国製品のブランド力不足を分析する。写真は米誌・フォーチュンによる「世界のトップ企業500」で16位に入った中国石化(シノペック)の石油精製工場。
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2008年10月1日、中国の新華社サイト「新華網」は9月に米国の経済誌「ビジネスウイーク」が発表した「世界のトップブランド・ベスト100」に中国企業が1社も入っていなかったことについて専門家の意見を聞いた。
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アモイ大学マスコミ宣伝学の陳陪愛(チェン・ペイアイ)教授は「改革開放政策から30年、中国には170万のブランド製品が存在するが、そのメーカーのうち1社もベスト100に入らないのは残念」と話す。一方で、米「フォーチュン」誌による「08年度版世界のトップ企業500」では中国企業35社がランクインし、そのうち「中国石化(シノペック)」と「国家電網(チャイナパワー)」、「中国石油(ペトロチャイナ)」の3社がそれぞれ16位と24位、25位の上位に入っている。これについて教授は「企業力とブランド力は一致しない」と説明した。
中国ブランドに足りないものは「知名度」と「好感度」であると陳教授。中国ブランドはその売り上げのほとんどを国内市場に依存しているため、売上高は大きくても国際的な競争力は育っていない。国際市場では中国ブランドに対する信頼は低く、不安定な品質と技術力の不足が「好感度」を下げる原因だという。
陳教授は中国製品の国際的な信頼度を高めるために、国家は総力をあげて取り組むべきだと主張。政策と指導の両面から各企業のブランド力向上をサポートし、国際競争力を備えたブランドが育つ環境を整えることが必要だと話している。(翻訳・編集/本郷)
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