2008年9月19日、輸出企業が集中する広東省で輸出業の減速感が一段と強まった。19日付上海証券報によると、同省の08年1−8月の輸出は前年同期比13．3％増の2618億8000万米ドルとなり、伸び率は輸入の13．7％を下回った。

この期の貿易額は13．5％増の4513億4000万米ドル。輸出減速が影響して、貿易黒字は12．8％増の724億2000万米ドルと、伸び率は前年同期から35．6ポイント低下した。

原燃料高や人件費上昇に伴うコスト増に加えて、世界的な景気減速に伴う外需の減退で、同省の工業企業は経営環境が著しく悪化している。広東省統計局によると、1−8月は省内の工業38業種のうち、29業種で企業業績が減速した。

同省の1−8月の工業増加値（日本の売上高総利益に相当）は前年同期比13．4％増の9657億7100万元と、伸び率は前年同期と比べて4．6ポイント低下。業種別にみると、工業増加値上位10業種のうち、通信・電子設備と石油ガス採掘を除いた8業種の伸びが減速した。（翻訳・編集/HI）