フライメディア 2017年12月26日(火) 19時20分
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モバイバル決済がすすむ上海では、財布を持たずに出かけることも一般的になっているが、スマートフォンさえ不要になる時代が来るかも?など期待されているのが「顔認証」による決済システムだ。
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今年、「顔認証」決済システムを試験的に導入して話題となったのが浙江省杭州市のショッピングモール「万象城」内にある「KPRO」店。
このお店は、KFC(ケンタッキー・フライドチキン)の新ブランドで、健康志向のヘルシーメニューがポイント。若者向けのおしゃれなディスプレイや店内のインテリアはカフェスタイルで、開放感のある店内はとても居心地がよさそうである。
平日、開店と同時に「顔認証」決済システムを体験してみた。この「KPRO」店がオープンした9月には、「顔認証」決済が話題となり、珍しさに多くの客が集まり、大混雑となったようだが、12月現在は少し落ち着いているようで、平日はあまり混んでいない。
「顔認証」決済のできるタッチパネル式のセルフ注文パネルは全部で3台。セルフ注文パネルはスマートフォンの大型バージョンという感じで、パネル画面などもアプリの注文画面と変わらないので、特に説明がなくても、違和感なく使える。パネルも大きいので、見やすい。
タッチして注文を完了すると、決済方法を選択する画面があらわれる。いよいよ「顔認証」だ。決済方法はアリペイ(支付宝)、Wechat pay、アリペイ「顔認証」と3つで、そこで「顔認証」決済を選択すると、画面がカメラ機能に切り替わり、約1〜2秒で「顔認証」が行われる。「顔認証」が成功した後、アリペイに登録している携帯番号を入力すると注文が完了する。
注文から「顔認証」決済を利用して完了するまで約10秒前後。ここまでスタッフとのコミュニケーションは全くなく、タッチパネルの画面の指示にしたがって操作するだけ。
ただ、「顔認証」決済とはいえ、登録している携帯番号の入力など、実際は「顔」だけではなく、セキュリティのため、そのほかの情報も必要のようだ。
それに「顔認証」決済を利用するには、事前にアリペイでパスワードや自分の顔を登録しておくことなど、「顔認証」決済の利用を可能にするための設定も必要だ。モバイバル決済より便利かどうか?1店舗だけの利用では判断しがたいところもある。
さて、試験的に採用されているこの「顔認証」決済システムだが、今後支払い方法の主流となるか、中国国内だけではなく、海外からも注目を集めている。
将来、財布は過去の商品になってしまうのか?キャッシュレス化が加速する中国の都市では、手ぶらになる若者がますます増えてきそうだ。(提供/フライメディア)
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