Record China 2008年9月9日(火) 9時0分
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2008年8月、中国初となる劣化ウラン密輸の罪に問われた劉さんら3人の不起訴処分が決まった。劉さんは核廃棄物を「なにか不思議な宝物」だと思って中国に持ち帰ったのだという。写真は上海浦東国際空港で行われた放射性物質回収訓練。
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2008年8月19日、中国初となる劣化ウラン密輸の罪に問われていた劉(リウ)さんら3人の不起訴処分が決まった。9月8日、新華社が伝えた。
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劉さんは新居ウイグル自治区アクス地区の出身。王(ワン)兄弟と3人で海外を飛び回り廃材の輸入で生計を立てていたという。その劉さんが不思議な宝物を見つけたのは2006年8月、キルギス共和国でのこと。廃品回収所でこれまで見たこともない金属の固まりを発見したのだ。その謎の金属は打ちつけると大きな火花を散らす。これはきっと何かの宝物に違いないと確信した王さんは2000ドル(約22万円)で購入した。
陸路、密かに国境を越え不思議な宝物を国内に持ち帰った劉さんらは買い手を捜した。しかし、その正体がなにか分からないとあっては誰も買おうとはしない。そこで清華大学に分析を依頼したところ昨年9月、この不思議な金属が核廃棄物である劣化ウランと判明したのだという。
清華大学の通報を受けた警察は王さんらを逮捕、取り調べを進めていた。劣化ウランの密輸という初めての事件にどれだけの量刑を与えるべきか議論があったが、故意ではなく核材料の密輸という罪には問えないと判断、立件を見送ることになったという。これを聞いて劉さんはほっと胸をなでおろした。放射線被害が心配されるが、今のところ問題はないという。(翻訳・編集/KT)
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Record China
2007/4/21
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