「むしろ日朝露に分布」タンチョウ国鳥化に待った―中国専門家

Record China    2008年9月7日(日) 15時32分

拡大

5日、タンチョウ(丹頂鶴)の国鳥制定に向けた動きに対して、中国動物学会鳥類学分会の孫悦華副理事長は、しばらく見合わせるべきとの考えを示した。写真は国鳥候補に挙がっているキンケイ。

(1 / 7 枚)

2008年9月5日、中国新聞社(電子版)は国内メディアの報道をもとに、「両会(全国人民代表大会、中国人民政治協商会議)」期間中、何人かの人民代表から「タンチョウ (丹頂鶴)の国鳥制定に関する草案」が提出されたと伝えた。国家林業局によると、同草案は国務院に提出され、審議に掛けられることが決定しており、全人代常務委員会の審議を経て、正式に制定される見通しという。

その他の写真

中国の国鳥選定は、国家林業局と中国野生保護動物協会が推進するプロジェクト。候補として最有力視されているのはタンチョウとキンケイ(中国名:紅腹錦鶏)で、両派の間でたびたび論争が交わされている。たが、04年にインターネット上のアンケート調査では、10種類の候補のなかでタンチョウがトップの支持率を獲得した。

しかし、中国科学院動物研究所の研究員で、中国動物学会鳥類学分会の孫悦華(スン・ユエホア)副理事長は、タンチョウの国鳥制定に異議を唱える。「(タンチョウは)日本や朝鮮、ロシアに分布する鳥。一方、キンケイは中国に広く分布する特有の鳥。10余りの省・市でその姿を探すことができる。文化的、歴史的な角度から言えば、キンケイもまた国鳥として遜色(そんしょく)ない」というのだ。そのため孫副理事長は、鳥類学者などからなる専門家委員会を設け広く意見を集めてから決定するよう求め、「(国鳥制定に関して)しばらく見合わせるべき」との考えを示している。(翻訳・編集/SN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携