2008年8月24日、北京五輪が成功裏に閉幕し、次回の2012年五輪開催地として早くもロンドンが世界の熱い注目を集めている。この日、閉会式で披露した「ロンドン大会予告編」ともいえるパフォーマンスでは、英国が世界に誇る「サッカー界の貴公子」デビッド・ベッカム選手が登場し、全世界の視聴者を沸かせた。このパフォーマンスの中でベッカム選手が蹴った「キックオフ・ボール」が早速オークションに出品されようとしており、国内大手ポータル・網易(NETEASE)のBBS・五輪専用板で話題となっている。

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閉会式の中盤、ロンドンの象徴である2階建てバスに乗って颯爽（さっそう）と登場したベッカムは、子どもたちに囲まれながら華麗にサッカーボールを操り、次大会への期待を一気に盛り上げた。その際に蹴り出した「キックオフ・ボール」は、あわや大乱闘に発展しそうな激しい奪い合いとなったが、これをめでたくゲットしたと称する五輪ボランティア・スタッフが早速、ネット上で名乗りを上げ「100万元(約1500万円)で買いませんか？」と呼びかけた。

しかし、その反応はさんざんなもの。ボールの真贋に疑問の声が挙がったほか、その「商売根性」に非難が噴出、「喜んで買いたい」という声はほとんどみられなかった。中でも非難が集中したのが「ボールをゲットした行為そのもの」。ボールを手に入れるために誰かれ構わず力ずくで押しのけ、激しいひったくり合戦を繰り広げた中国人観客らの姿が全世界に生中継されたことに、多くの人が「国の恥をさらした」と感じたようだ。

「君もあの争いに参加し、世界中に醜い姿をさらしたのか？」「ボランティア・スタッフでありながら、職務を放り出してボールを取りに行くなどもってのほか」と眉をひそめるユーザーの声でBBSはいっぱい。価格を競り合うどころか、さんざんな叩かれようで五輪専用板は荒れ放題となってしまった。(翻訳・編集/愛玉)