Record China 2008年8月25日(月) 8時3分
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2008年9月9日出版の米国科学アカデミー紀要で青海チベット高原北部のツァイダム盆地で発掘された魚の化石に関する論文が発表される。異常に発達した骨格を有するこの魚から青海チベット高原砂漠化の過程が見えてくるという。写真は発掘された化石。
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2008年9月9日出版の米国科学アカデミー紀要(PNAS)で青海チベット高原北部のツァイダム盆地で発掘された魚の化石に関する論文が発表される。異常に発達した骨格を有するこの魚から青海チベット高原砂漠化の過程が見えてくるという。22日、新華社が伝えた。
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2005年から06年にかけてツァイダム盆地で行われた発掘調査により魚の化石が発見された。「伍氏献文魚」と名付けられたこの魚は骨格が異常に発達しており、筋肉がつくすき間がほとんどないほどだという。ほかにも同様の化石が発見されており病気による異常ではないと考えられる。
発掘から2年、ついに科学者たちはこの奇妙な魚の謎を解いた。約5000万年前よりプレートの衝突により青海チベット高原は隆起を始めた。形成された高山はインド洋からの水蒸気を遮断し高原北部は次第に乾燥していった。伍氏献文魚が生息していた300万年前にはツァイダム盆地も沙漠と塩湖が広がる世界に変わってしまった。
塩湖の厳しい環境でも伍氏献文魚は生存を続けていたが、水中に含まれる石灰と石こうを吸収することにより骨格は肥大化し、成長すると筋肉がつくすき間すらないほどの異様な姿になったという。不気味にも思えるこの姿は砂漠化の名残りを残した証だといえよう。(翻訳・編集/KT)
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