<北京五輪・関連>人口11億、金メダル1個の秘密は?―インド

Record China    2008年8月22日(金) 15時36分

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11日に男子射撃のアビナブ・ビンドラ選手がインド初の個人金メダルを獲得したが、11億人の人口を要するインドはなぜ金メダルが1個だけなのか?その背景には様々な原因があるという。写真は表彰式(中央がビンドラ選手)。

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2008年8月20日、新華網によれば、男子射撃エアライフルのアビナブ・ビンドラ選手がインド初の個人金メダルを獲得したが、11億人もの人口を擁するインドはなぜ金メダルが1個だけなのだろう?

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シンガポールの「ストレーツタイムズ」紙は13日、インドは1990年からオリンピックに参加しているが、今回のオリンピックまで個人での金メダルは獲得できていなかったと指摘し、国のスポーツ振興をはじめ、様々な原因があると報じた。

1982年にニューデリーでアジア五輪を開催して以来、インドでは全くといって良いほどスポーツ施設は作られていない。3億9000万ドルもの特別予算が組まれているものの、役人の公費による旅行費用に充てられるなど、その大部分が“ムダ”となっており、2010年にインドで開催予定のコモンウェルスゲームズの実施も危ぶまれているほど。スポーツ界にも問題がある。28年前、インドはホッケー団体で金メダルを獲得したが、そのインドホッケー協会の上層部は汚職によって辞任したばかり。

また、インドではスポーツが社会的にあまり認知されていない。スポーツよりも勉強に注力する家庭がほとんどで、刻苦努力して子供に上流階級入りを期待する親が多い。哲学的な側面を指摘する声もある。インドでは肉体よりも精神が重視されており、肉体は精神が一時的に宿るものだと見なされている。そのため、肉体を鍛え上げることに誇りを感じないのだという。

一方で、ドイツ「ノイエス・ドイチュラント」紙によれば、ビンドラ選手が金を獲得したことで、ビンドラ選手が「11億人の夢」「国の英雄」などと、国を挙げての賞賛が行われている。今回の金メダル獲得で、インドのスポーツ事情にも変化が生まれるかもしれない。(翻訳・編集/岡田)

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