<コラム>韓国と日本は、天と地の関係である

木口 政樹    2018年7月22日(日) 15時10分

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「アーリラン、アーリラン、アーラーリーヨー」という「アリラン」。ご存じの方も多いことだろう。韓国の歌といえば、このアリランということになろう。写真は韓国・ソウル。

「アーリラン、アーリラン、アーラーリーヨー」という「アリラン」。ご存じの方も多いことだろう。韓国の歌といえば、このアリランということになろう。地方ごとにジンド・アリラン、ガンウォンド・アリラン、ウルサン・アリランなどなど、このアリランにもいろいろのバリエーションがあり、歌詞もそれぞれにことなっている。

活気のあるなかにもどこか哀愁をおびたメロディーは、韓国そのものといっていいかもしれない。アリランということばの意味は特にないらしい。かなり多くの人に聞いてみたが、みなその意味はわからないという。専門の学者によるといろいろの説があるそうだが、人々に聞いてみると「どういう意味かわからない」というのがおおかたの理解であるようだ。一般にもっともよく知られているアリランは「アリラン」とだけいう。ウルサン・アリランのようにアリランの前に形容のことば(主に地名)がつかない。本調アリランといったりもする。

アリラン、アリラン、アラリヨ

アリラン、峠をこえてゆく

あたしを捨てていったひとよ

十里もいかないうちに

足の病気になってしまうことでしょ

こういった歌詞で、けっこうきついことばが使われている。きついが、韓国レベルではこれくらいは並、普通なのである。

韓国を代表するこのアリラン、歌の拍子は三拍子である。日本の場合、歌謡曲や民謡などもたいてい四拍子になっている。三拍子と四拍子のちがいも、韓国・日本の特徴的な違いの一つといっていいだろう。三という数字は、自然の摂理や原理と関係が深い。固体・液体・気体、色の三原色、三点で平面が決まり安定する。天・地・人ともいう。三は大自然、大宇宙を象徴した数と言えるかもしれない。

四という数字は、大地に関係することが多い。東西南北といい、春夏秋冬という。大いなる大地を象徴する数が四。母なる大地というように、四は女性を象徴していると見ることもできよう。大地と対をなす存在は天。女に対して男。三に対して四。三拍子の韓国と四拍子の日本。韓国と日本は、天と地の関係である。

韓国と日本が夫婦(めおと)になり子孫を生んでゆくという営みには、こうした潜在的な意味があるのかもしれない。そこまでは言えないにしても、日本と韓国が理解し愛し合い助け合ってゆくためには、日本と韓国の「結婚」がもっともパワーのあることである。島国日本は、今後、韓半島を通してアジアにつながりヨーロッパへ、そして世界へと伸びてゆかねばならない。韓国を妻と思い、夫と思って、愛し合いつきあってゆく気持ちが必要であるようにわたしは思うのである。

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