巣湖でアオコ大発生、魚が大量死―安徽省

Record China    2008年7月19日(土) 16時7分

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18日、気温の上昇と雨が降らない天気の影響で、安徽省の巣湖西岸では、局所的だったアオコの発生面積がさらに拡大していることが明らかになった。写真は07年6月の巣湖。

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2008年7月18日、新華社は、気温の上昇と雨が降らない天気の影響で、安徽省の巣湖西岸で局所的だったアオコの発生面積がさらに拡大していると伝えた。省環境保護局の観測で、発生面積が約13平方キロメートルに及び、前年同期よりも規模が上回ることが判明した。

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中国五大淡水湖の一つでもある巣湖では、水質汚染が深刻化。西岸に隣接する村では、鼻を覆いたくなるような悪臭が漂っている。地元漁師は、「(アオコの発生は)今年は昨年よりもひどい。毎朝4時には漁に出るが、釣れるのは死んだ魚やエビばかり」と現状を訴える。

今月、省環境観測センターが発表した6月期の巣湖水質報告によると、西岸の水質は2月から5か月連続で、「重度の汚染」、「中程度の富栄養化」の状態にある。省環境保護局の殷福才(イン・フーツァイ)副局長は、「巣湖には(植物性プランクトンの栄養源となる)リン・ちっ素が過剰に存在しており、アオコの増殖条件がそろっている。短期的な除去は不可能」と指摘する。

懸念されるのは飲用水への影響だが、省環境保護局の責任者は「合肥市の飲料水は、市近辺の2か所の貯水ダムから引いているため、市民生活への影響はない。東岸から飲料水を引いている市もあるが、長江から引くこともできるため心配はない」と言い切る。

近年、巣湖ではアオコの発生が頻発している。04年7月には爆発的な繁殖によって、西岸の湖面数十平方キロメートルがアオコで覆い尽くされた。07年にも、局所的ではあるが、5平方キロメートルの規模で発生している。(翻訳・編集/SN)

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