2008年7月4日、貴州省のニュースサイト「金黔在線」が伝えたところによると、同省貴陽市で07年9月、女性教師と男子生徒らの三角関係がもつれたすえに殺人事件が起ったのを機に、教師と生徒の性関係を法律で規制すべきとの議論が起っている。

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この事件では、同市の高校3年生、孟被告が同級生の王君を刺殺。王君が孟被告の“恋人”と性的関係を持ったという「三角関係のもつれ」が原因だった。ところが、2人が奪い合った女性というのが、クラスの担任の李教師（45歳）であったことが分かり大騒動に発展。「担任する18歳の男子生徒2人と同時に性的関係を持つとはあまりにも不道徳な行為を行った」として、李教師は教職を解かれた上に、党籍も剥奪された。

この事件の波紋は大きく、再発を防ぐため、教師の倫理確立が急務として「教師法」改正が必要との論議も出ている。記事によると、学識経験者ら有識者は「現在の中国では14歳以下の未成年に対する性行為はすべて犯罪とみなされるが、15歳以上には何の規定もない」と指摘。「先生と生徒という関係は、信頼から好意、好意から恋愛と発展しやすい特殊な関係であるため、恋愛感情を持つことは許されても、性的関係を持つことは許されるべきではない」として、「教師法」改正で、教師と生徒との性行為を規制するべき、との意見も紹介している。

なお、孟被告の公判は今年2月に開始。王君殺害にいたるまでの経緯と、李教師と事件との関わり合いが注目されているが、李教師本人は法廷にこれまで1度も姿を見せていないという。（翻訳・編集/本郷）