<四川大地震>「英雄」表彰にネット上で批判続出―中国

Record China    2008年6月21日(土) 22時7分

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20日、四川大地震の際、冷静沈着かつ勇敢に救助活動を行った少年少女から「抗震救災英雄少年」を投票で選出、表彰することに対して、インターネットの書き込みでは、疑問を投げかける声が続出している。写真はボランティアが什ほう市に開いたテント学校。

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2008年6月20日付「紅網」の報道によると、四川大地震の際、冷静沈着かつ勇敢に救助活動を行った高校3年生以下の少年少女から「抗震救災英雄少年」を投票で選出、表彰することに対して、インターネットの書き込みでは、「優劣を付ける必要があるのか?」などと疑問を投げかける声が続出している。

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ネット上で「張作甫」と名乗る人物は、次のような書き込みをしている。「子供たち、ボランティア、人民解放軍はみな勇敢で頑強な英雄。投票で選ばれなかったら英雄ではないという間違った認識を持たれかねない」。

大手ポータルサイト「網易(NETEASE)」が行った調査によると、8割以上のネット市民が張作甫と同様の考えを示し、「子供たちが生きていることが何より。大人が子供をひとくくりに評価すべきではない」と表彰について疑問視する書き込みが相次いだ。また、湖南省のニュースサイト「紅網(REDNET.CN)」の掲示板でも、「理解できない」といった声が上がった。

しかし、書き込みの一部には肯定的な意見も。抗日運動の小さな英雄「王朴」「王二小」などに喩えて「彼らの心には気高い民族の魂が刻み込まれている」と書いているものもあり、愛国心の強さを窺わせた。

なお、「抗震救災英雄少年」は、各審査を経た後、インターネットと携帯電話による一般投票の結果と全国活動組織委の評価を併せて選ばれる。選考期間は2008年6月6日〜29日。授賞式は6月末に、中国中央電視台(CCTV)の特別番組で放送され、受賞者には表彰状とメダルが授与される予定。(翻訳・編集/SN)

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