2008年6月20日、四川大地震で被災した乳児9人に自分の母乳を与え続けた「お母さん警官」蒋暁娟（ジアン・シャオジュエン）さんの副政治委員昇進について、その正式任命が先送りになったという。北京の「新京報」が伝えた。

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蒋暁娟さん（29歳）は四川省江油市公安局の警官。彼女の献身的な姿はマスコミに大きく採りあげられ、一躍有名人となった。同公安局は蒋さんを公安局共産党委員会委員、副政治委員に抜擢。通常ならば公示後7日以内に市民からの反対意見がなければ任命決定となる。11日の公示から7日経過した18日までに、彼女に関するマイナス評価は1件も報告されていない。だがインターネット上に「彼女はマスコミが採りあげたから英雄になっただけ」「運よく授乳期だったから」「本当に立派なのは第一線で地道に働く警官だ」「この公安局は無能」との反対意見が殺到したため、今回の昇進は再度検討されることに。

江油市委組織部幹部人事責任者の蘇永建（スー・ヨンジエン）氏は、ネット上でこれほど激しい批判を受けることは「想定外だった」と話しており、蒋さんの昇進は江油市委常務委員会で満場一致で認められたことだとして残念がる。今後は綿陽市委が専門の調査チームを組んで引き続き検討していくという。（翻訳・編集/本郷）