2008年6月13日、13日付香港・財貨網によると、中国で08年6月のディーゼル油の輸入量が過去最高となる見通しとなった。中国国内の需要拡大を理由に、大手石油会社が輸入を増大させていることが背景にある。

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政府関係者によると、中国石油最大手の中国石油化工（シノペック）、中国石油天然気（ペトロチャイナ）の2大グループは6月、計100万トンのディーゼル油を輸入する予定で、前年同月の同2グループによる輸入量1万9770トンを大きく上回る。

中国国内では石油製品に対する需要の高まりを受け、供給不足が深刻化。ガソリンスタンドでは給油を待つ乗用車やトラックで長蛇の列ができるなど、社会現象にまで発展している。今後数カ月は輸入を拡大させることで対応するとみられるが、需要増加が輸入量や国内の精製能力を上回っており、短期的に供給不足が緩和されるのは難しいとみる関係者もある。

中国では07年10月からディーゼル油の輸入量が拡大傾向にある。08年1月には単月の輸入量が84万1637トンとなり、過去最高を記録した。（翻訳・編集/KS）