「干ばつなど複合的要因で天然草原の8割が荒廃」“環境白書”で報告―新疆ウイグル自治区

Record China    2008年6月8日(日) 15時39分

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6月7日の報道によると、新疆ウイグル自治区当局が発表した2007年版の“環境白書”で、同自治区の天然草原は総面積の8割が荒廃していることが報告された。干ばつの影響が大きいという。写真は新疆ウイグル自治区テケス県の草原。

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2008年6月7日、中国新聞社が伝えたところによると、新疆ウイグル自治区の環境保護局は“環境白書”にあたる「新疆環境状況公報2007年度版」を発表。同自治区の天然草原総面積の8割が荒廃していることが報告された。

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それによると、同自治区の天然草原総面積は5725万haで、うち本来利用可能な面積は4800万ha。ところが、2007年末時点で全体の80%が荒廃し、うち37%は特に深刻な状態。オアシス周辺や草原と農牧業が交錯する地域で環境が悪化し、草原の荒廃化が進んでいるという。

原因として大きいのは、近年の干ばつの影響。それに加え、「経済発展や人口増加」という背景の中で、「科学的な計画の欠如による過剰開墾や家畜の過放牧」という人為的要素も大きいと分析。このほか、害虫やネズミなどの被害の拡大も挙げている。こうした複合的要因により全域で生態環境の悪化に歯止めがかからないという。

しかし一方で、改善の傾向も見られると評価。2007年には、造林面積が拡大し、森林被覆率が3%近く上昇。さらに、ここ5年で、タクラマカン砂漠やグルバンテュンギュト砂漠などで面積縮小の傾向が見られ、同自治区内の砂漠総面積は400平方キロメートルあまり減少した、としている。(翻訳・編集/SN)

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