2008年6月5日、5日付新京報によると、中国国家電力網公司は夏季の電力事情について、ピーク時は同社の電力供給対象エリア全体で1000万キロワットの電力が不足するとの見通しを明らかにした。

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発電用石炭の不足が要因で、同社直轄の発電所の5月末の発電用石炭在庫は2087万トンと、前年同期を約617万トン下回った。石炭在庫が3日以下の発電所は62カ所に上り、出力換算で298万キロワット分のプラントが運転を停止している。専門家によると、発電所の石炭在庫は通常10−15日分が理想とされている。

同社によると、今夏の電力需要ピーク時は、とりわけ山西、山東、浙江、福建、四川、湖南、江西省で深刻な電力不足となる見通し。中でも四川省は地震による発電プラントの損壊で出力能力が400万キロワット落ち込んでいる上に、炭鉱の閉鎖で石炭の生産規模も縮小しており、電力供給への影響は必至とみられる。

四川の地震の影響は北京、天津、唐山エリアにも飛び火しており、同エリアの発電用石炭の在庫は地震以前の100万トンから80万トンに減少、日数換算で5日分程度に落ち込んだ。（翻訳・編集/HI）