<資料>パンダと“悟空”が遊ぶ被災地に住む「雲の上の民族」―チャン族

Record China    2008年6月4日(水) 10時5分

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5月12日に発生した四川大地震。四川省には多くの少数民族が居住しているが、震源となったアバ・チベット族チャン族自治州ぶん川県には「雲の上の民族」とも呼ばれるチャン族(羌族)が特に多く住んでいる。

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2008年5月12日に発生した四川大地震。四川省には多くの少数民族が居住しているが、震源となったアバ・チベット族チャン族自治州[シ文]川(ぶんせん)県には「雲の上の民族」とも呼ばれるチャン族(羌族)が特に多く住んでいる。チャン族とはどんな民族なのか。以下にまとめてご紹介する。

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■人口

30万6072人(2000年現在)

■地域

主に四川省アバ・チベット族チャン族自治州およびその付近の地区に居住しており、特に茂[シ文]チャン族自治県に集中している。その他は漢族、チベット族、回族などの民族とともに暮らしている。

■言語

チャン語を使い、この言葉は漢・チベット語系、チベット、ミャンマ語族、チャン語派に属する。南北の2種類の方言があり、一つの方言は5つの地方の言葉に分かれている。チャン族のほとんどは漢語に通じている。チャン族には自民族の文字がなく長年、漢語の文字を使っている。

■宗教

チャン族は昔から万物に霊魂があるとする原始宗教を信仰してきたが、チベット族と一緒に暮らしている少数のチャン族はラマ教を信仰している。

■歴史・文化

チャン族は中国における悠久な歴史を持つ民族の一つである。甲骨文字の資料の中には、早くも3000年前の殷の時代のチャン族に関する記載があり、主に中国の西北部と中原地区に住んでいたということである。唐の時代に、チャン族の一部はチベット族に同化され、また一部の人たちは漢族に同化された。

◇現在、四川省西北部に住んでいるチャン族は古代チャン族の一分支である。

◇チャン族は自分たちのことを「爾瑪」、あるいは「爾[口羊]」と称し、「地元の人」という意味である。

◇トウモロコシ、大豆栽培を主とする農業に従事している。チャン族の居住区は山峰が幾重にも重なりあい、河川が縦横に流れており、またここはパンダと、西遊記に登場する孫悟空のモデルとされるキンシコウの主な生息地でもある。

◇新中国成立後、民主改革、社会主義改造および改革開放の洗礼を経て、長い歴史をもつこのチャン族は、活力をよみがえらせた。農業生産をはじめ、その他さまざまな業種において大きな発展を遂げている。特に水利施設、上水道と電力などの事業が大いに発展し、彼らの住んでいる山間地帯には、小型水力発電所があちこちに建設されている。

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