2008年5月29日、中国外交部の秦剛（チン・ガン）スポークスマンは定例記者会見の席上、現在日本の各メディアが「四川大地震の被災地に救援物資を輸送するため、中国政府が日本に自衛隊機の派遣を要請した」との報道について、記者からの質問を受けた。

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これに対し秦剛氏は、「四川大地震発生後、国際社会が迅速に物質的、人道的、経済的、精神的支援を与えてくれたことに対し、中国政府は深く感謝する」と述べ、「被災地への物資輸送を最も迅速に行うために、政府間の協議で一致をみれば、軍用機を使用して物資輸送を支援してくれる国家もあれば、軍隊が直接被災地に赴き救援物資を配布する国家もある」と、外国の軍隊による救援活動にふくらみを持たせたうえで、「被災地への援助を提供する意思のある国家を我々は歓迎する」と発言。「ただし具体的な派遣要請については、両国間の国防部門による協議が必要」と答えた。

さらに現在、中国のインターネット上で、自衛隊機の派遣に反対する書き込みがあり、一部メディアも否定的な報道を行っていることに関して質問が及ぶと、「中国に対する国際社会の同情や支持、哀悼の念に対し感謝する。日本の自衛隊機の派遣については現在両国間で協議中」とだけ答え、その可能性が高いことを示唆した。（翻訳・編集/本郷）