2008年5月23日、中国通信業界の再編が始まった。23日付香港・経済通によると、中国最大の移動体通信キャリア、中国移動通信集団公司（チャイナ・モバイル）は23日、同じく通信キャリアの中国鉄通集団有限公司（チャイナ・レールコム）を合併すると発表した。今後、中国鉄通集団は中国移動通信集団の完全子会社となる。

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これまで中国の通信業界は携帯電話、固定電話別に経営ライセンスが分かれており、例えば固定電話の通信キャリアが携帯電話事業に参入することはできなかった。携帯電話が普及するにつれ、固定電話キャリアの業績が悪化の一途をたどっていることなどを背景に、政府当局は業務別のライセンスを排除し、通信全業務のライセンスを通信キャリアに開放するとの方針を明らかにしており、その布石として今回の再編がある。

業界関係者によると、通信業界の再編案は23日中にも政府当局から全貌が明らかにされる見通し。これまで伝えられている通信業界の再編案では、固定電話キャリアの中国電信（チャイナテレコム）、中国網通（チャイナネットコム）がそれぞれ携帯電話キャリアである中国聯通（チャイナユニコム）のCDMA資産、GSM資産を買収。中国移動が固定電話キャリアの中国鉄通を合併するとされている。同時に、各社間での人事異動が行われるともみられる。（翻訳・編集/KS）