<四川大地震>唐山震災の経験者、現地で心のケアを担当―中国

Record China    2008年5月20日(火) 17時37分

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19日、あまりに悲惨な状況の被災地で、被災者のみならず、救援活動を行っている人民解放軍の兵士にも“心のケア”が必要になっている。写真は四川省の被災地でのボランティア活動。

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2008年5月19日、中国消防在線によれば、あまりに悲惨な状況の被災地で、被災者のみならず、救援活動を行っている人民解放軍の兵士にも“心のケア”が必要になっている。18日、四川省綿竹市で救援活動中の部隊で、活動の間を縫って32年前に発生した唐山大地震を経験したボランティアの臨床心理士による心のケアが行われた。

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梁(リャン)さんは唐山大地震当時12歳。伯父と伯母を地震で亡くし、心に深い傷を負った。その後、成長して臨床心理士となった。四川大地震後、梁さんは成都へ赴き、被害の大きい綿竹市に入った。梁さんによれば、被災者と救援に当たっている人には心理的な圧力から次のような現象が多く見られるという。

・目立った外傷はないものの、精神的なダメージが大きく、突然、恐慌状態に陥ることがある。

・親しい家族や家庭を失い、深い悲しみに襲われてしまう。特に子供にとっては親や家庭が生活に占める割合が多いため、そのダメージも大きいという。

・地震によって、それまで築き上げてきたすべてを失い、喪失感に襲われ、絶望感に捕らわれてしまう。

・根拠のない伝染病の噂や、災害のデマに容易に惑わされてしまう。

こうした現象は震災の惨事による後遺症と見られ、医療面や精神面、復興や情報の伝達を含め、政府が主導してケアを行っていく必要があると、梁さんは指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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