<四川大地震><現地ルポ>犠牲となった母子、抱き合ったまま埋葬―綿陽市

Record China    2008年5月20日(火) 17時20分

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19日、救援グループが現地で犠牲者の遺体を埋葬している。全員があまりに悲惨な状況を前に打ちのめされている。ある母子は抱き合ったまま亡くなっており、そのまま埋葬された。写真は四川省北川チャン族自治県の被災地。

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2008年5月19日、新快報によれば、被害の大きかった綿陽市北川県陳家堰村で行方不明者の捜索活動に当たっているある救援グループは、犠牲者の遺体の消毒や埋葬も行っている。陳家堰村だけでも53人の遺体を埋葬し、メンバーの多くがあまりに悲惨な状況に打ちのめされている。

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陳家堰のある店では、母と娘が倒壊した家屋の壁の下敷きになり亡くなっていた。40歳に満たないであろう若い母親は、6・7歳と見られる幼い子供を守るように抱きかかえていた。遺体を引き離すこともできず、そのまま埋葬することになったという。

遺体の埋葬作業を続けていると、1人の中年男性が近づいてきた。作業に当たっていたメンバーに男性は「妻を探しているんです」と言い、遺体を埋葬するために掘られた穴へと向かった。男性はある女性の遺体の前で肩を落とし、涙を流した。「妻を葬るためにもうひとつ穴を掘ってもらえませんか、妻が眠っている場所がわかるようにしたいんです」と頼まれたメンバーは、何も言わず、男性のために穴を掘った。男性は「そこで待ってて、僕もすぐ行くから…」と、持っていた紙幣を燃やし、亡くなった妻を供養したという。(翻訳・編集/岡田)

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