人民網日本語版 2017年9月17日(日) 8時40分
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北京第一中級人民法院(裁判所)が14日に発表した「家庭紛争専門裁判白書」によると、離婚の原因は多種多様だが、DV(家庭内暴力)と不倫がその主な原因になっていることが明らかになった。
北京第一中級人民法院(裁判所)が14日に発表した「家庭紛争専門裁判白書」によると、同裁判所における各分野の裁判状況から見て、離婚が最も多い年代は「70後(1970年代生まれ)」と「80後(1980年代生まれ)」であり、婚姻案件において離婚の原因は多種多様だが、DV(家庭内暴力)と不倫がその主な原因になっていることが明らかになった。中国新聞網が伝えた。
2014年4月1日から2017年6月30日までの間に、北京第一中級人民法院は、計2316件の各種家庭紛争案件を審理した。
結審した全案件の内訳を見ると、離婚紛争が853件、離婚後の財産紛争が267件、相続紛争が639件、財産分与紛争が279件、扶養紛争が93件。これら5種類の案件が全体の92%以上を占めていた。このうち最も多かったのは離婚紛争だった。このほか、養育費紛争、同居関係の財産分与紛争、相続人の債務弁済紛争、引き取り・養育関連の紛争などが、わずかながらにあった。
「白書」の分析によると、最高人民法院民事案件の規定では現在のところ、家庭紛争案件の素因は計20種類に分類されている。北京第一中級人民法院が受理した案件の状況から見たところ、結婚・財産分与・相続・扶養に関する案件に集中しており、このうち婚姻関連の紛争が最も多く、二審案件全体の約5割を占めた。これにより、現在、家庭紛争のうち最も多いのは婚姻関連の紛争であるという状況が見て取れる。
このほか、婚姻関連の紛争には、2つの大きな特徴が見られる。まず、離婚の原因が多種多様であり、うちDVと不倫が特に主な原因であること。次に、離婚年齢が若年化の傾向にあることだ。
「白書」によると、実際の裁判において、離婚の原因が多様化している。これには、性格の不一致、身体的疾病、別居、犯罪、好ましくない嗜好、経済的理由、DV、不倫、家庭での些細なトラブルなどが含まれる。このうち、DVと不倫が離婚の主な原因となっている。
北京第一中級人民法院専門裁判において、判決が下って結審した離婚紛争案件443件のうちの約45%が、当事者の一方あるいは双方が相手によるDV、不倫、婚外同居などの状況によって夫婦間の信頼関係が失われ離婚を請求、成立するというパターンだった。
このうち、夫の不倫が原因で妻が離婚を求める割合は70%、夫からのDVによるものは85%をそれぞれ上回った。これは、女性側が結婚生活において依然弱い立場にあるものの、権利保護に対する意識は高まり続けているという状況を反映している。
また、離婚が最も多い年代は、「70後」と「80後」であることが、統計データから明らかになった。
判決によって結審した443案件・886人に関わる離婚紛糾案件のうち、「80後」の当事者は326人、「70後」は294人、「60後」は136人、「50後」は75人だった。このデータから、「70後」と「80後」が、結婚生活における危機が最も表われやすい年代であり、離婚訴訟を起こす主要グループであることが浮き彫りとなった。(提供/人民網日本語版・編集KM)
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