穀物備蓄のデータ捏造説を否定!「十分ある」と断言―中国当局

Record China    2008年5月9日(金) 18時33分

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8日、「中央政府が管理する倉庫に穀物が十分あるというデータは捏造だ」などという指摘について、中国国家糧食局の曾副局長は「穀物は十分備蓄されており、供給能力には全く問題ない」とデータ捏造説を否定した。写真は山西省の穀物貯蔵庫。

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2008年5月8日、一部の政協委員が今年3月の「両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)」開催期間中に穀物価格値上がりの原因の1つとして提起し、最近また話題に上っている「中央政府が管理する倉庫に穀物が十分あるというデータは捏造だ」「一部の穀物倉庫は空っぽだ」という指摘について、中国国家糧食局の曾麗瑛(ズン・リーイン)副局長は「穀物は倉庫に十分備蓄されており、価格の安定を保つための供給能力には全く問題ない」と語り、データ捏造説を完全に否定した。「中国新聞網」が伝えた。

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曾副局長は「空き倉庫」の存在について、

1.中央政府が管理する穀物用倉庫の収容能力は、実際の穀物の備蓄量よりもかなり大きい。従って備蓄量が合理的な水準でも、一部に空き倉庫は存在する。

2.毎年新しい収穫物を買入れるために、その直前には倉庫にできる限り空きスペースを作る。このときには一時的に一定数の空き倉庫が存在する。

3.一部の古い倉庫は修理や廃棄の対象になっているため、空の状態のままにしてある。

「この3種類は正常な『空き倉庫』。問題のある『空き倉庫』とは、データ上では穀物が備蓄されているにもかかわらず実際には穀物が存在しない状態だが、現在把握している状況から見て、データの数値は信頼できる」と空き倉庫の存在は認めつつもデータ捏造説を否定した。

さらに「最近の穀物消費量から計算すると、今年の収穫量を全く考慮しなくても、各企業の備蓄分だけで1年分以上の消費が賄える。もし何らかの不可抗力で穀物の価格が急騰した場合にも、政府には十分な備蓄量を利用して価格を安定させる能力がある」と備蓄量の豊富さを強調した。(翻訳・編集/HA)

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