人民網日本語版 2017年8月3日(木) 6時50分
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北京市社会科学院と社会科学文献出版社は7月28日午前に共同で、「北京青書:北京社会発展報告(2016-17)」を発表した。写真は北京。
北京市社会科学院と社会科学文献出版社は7月28日午前に共同で、「北京青書:北京社会発展報告(2016-17)」を発表した。同報告は、16年度の北京の社会建設と社会ガバナンスに主にスポットを当て、北京の社会構造や社会建設、コミュニティガバナンス、都市問題などの問題に分析を行っている。中国新聞網が伝えた。
▼大気汚染と不動産高騰が人材流失に拍車
青書によると、北京がテクノロジーイノベーション建設センターとしての役割を果たす上で、テクノロジー研究開発人材の誘致がカギを握っており、特に、創造力に富む若い人材を必要としている。うち、北京の中関村は、中国全土のテクノロジーイノベーションセンターで、北京市のテクノロジー産業が集まる場所でもある。
しかし、同報告の統計によると、中関村の研究開発者は57万4000人で、15年の54万8000人からわずか4.7%増えただけで、15年の23.1%増と比べると、増加ペースは急降下している。
テクノロジーの専門家にとって、中関村が以前ほど魅力ある場所ではなくなっていることについて、同青書は、「優良人材を呼び込むカギは、豊富で、多元化したポストを提供すると同時に、生活コストや基本的な生活サービスの面で魅力があること。しかし、不動産高騰や大気汚染などの問題は、人材を呼び込んだり、引き留めたりするのに不利な条件となり、人材の中国国内の他の地域や海外への流失をある程度誘発している」と指摘している。
また、「大気汚染は健康に直接的な影響を与え、住民の生活に制限を与えているのも明らか。大気汚染は、働いている各層の住民の都市に対する評価や安心感に影響を与えている」と強調している。
▼人材流失を食い止める方法は?
青書は、「現在の社会は、人材の流動性が高く、ハイレベル人材には、中国の他の都市で就職という選択肢があるほか、海外での就職や移民という選択肢もある。環境問題を根本的に解決できなければ、北京の経済・社会の発展に大きな影響を及ぼす」と強調している。
では、どのように人材流失を食い止めればいいのだろう?同報告は、「環境を改善し、産業発展と生活コストの抑制をうまくコントロールし、人材の呼び込みと引き留めを行わなければならない。都市の発展の規律からすると、都市の人口の流入、流出、特に、新たに就職する人の流入は、都市の活力の源であり、経済、社会、文化など各分野のイノベーションを推進する直接的な原動力。都市の長期にわたる発展のうえで大きな役割を果たしている」と指摘している。
そして、「産業の発展、人口と資源、環境の調和、都市に進出するためのコストの関係を一層うまくコントロールしなければならない。さらに、就職の機会や不動産価格が就職する人の数や就職への意欲に対する影響を評価し、投機性消費を抑制し、賃貸住宅市場を規範化し、公共の賃貸住宅、住宅の供給、管理のメカニズムを健全なものにし、交通機関を改善するなどして、働いている人の住居や外出に必要なコストを抑えることができるようにしなければならない」 と提案している。(提供/人民網日本語版・編集KN)
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