人民網日本語版 2017年7月26日(水) 20時50分
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シェアリングエコノミー界にこのほど「ジュエリー」も加わった。
シェアリングエコノミー界にこのほど「ジュエリー」も加わった。完全な統計データではないものの、2016年から現在までに、幸福紀や一起戴、易戴易美、梵星学など中国全土でシェアジュエリー・プラットフォームが十社ちかく開業している。これらのプラットフォームの多くが、「高級ジュエリーは、もはや手の届かない存在ではない」や「ごく簡単に贅沢ブランドのジュエリーを身に着けられる」などと謳っている。中国放送網が伝えた。
このような新たなシェアスタイルについて、最少の出費で最大の満足を手に入れられると評価する消費者もいる。
シェアジュエリー・プラットフォームにおける利用方法は現在、大きく2種類に分かれている。まず、ユーザーが月会費や年会費を前払いして、プラットフォームに加入してジュエリーをレンタルするという方法だ。この場合、「レンタル」を希望する際に、会費とは別途でそのジュエリー相当額、もしくは少し安めに設定された金額のデポジットを支払わなければならず、そのデポジットの額は少なくても1千元(1元は約16.4円)、高ければ1万元に上る。
2番目の方法は、会費やデポジットを納める必要がない代わりに、利用者の所有物をプラットフォーム上のポイントに変換するというやり方だ。利用者は所有しながら使用していないジュエリーをプラットフォームに送って査定し、プラットフォームはその査定額に応じたポイントを利用者に付与し、利用者はそのポイントを使って他のジュエリーをレンタルできる。このほか「現金チャージ」という方法もあり、この場合は1元が1ポイントとなる。つまり利用者が、5800元のピアスをレンタルしたいならば、5800元分をチャージする必要があるという仕組みだ。
一見したところ、シェアジュエリーはよりシンプルな方法で、「ジュエリーは高値で手が届かない」という利用者の悩みを解決しているようだが、プラットフォームのほとんどがまだ立ち上げ時期であるため、特に衛生問題について懸念の声を挙げる利用者が少なくない。李さん(女性)は、「シェアと言っているが、実際はレンタル。レンタル代としては安いとは言えず、しかも誰が身に着けるか分からない」と話す。
このような利用者の懸念は、根拠のないものではない。ジュエリーという高い価値をもち、しかも直接肌につける装飾品をどのような形でシェアするにしろ、どのように消毒・洗浄が行われ、またレンタルし終えたジュエリーが果たして本物かどうかをどのようにして確認するのかといった問題が常について回る。
レンタル製品のすり替えをいかに防ぐかということは、どのプラットフォームにとっても重要な問題となっている。カジュアルジュエリーのシェアプラットフォームである梵星学のカスタマーサービス担当者は、「レンタル品が戻ってくるたびに、洗浄と鑑定を繰り返し、顧客に貸し出す全てのジュエリーが本物のブランド品であることを保証している。レンタル品を再び倉庫に戻す際には、新品同様であることを心がけている」と話した。
シェアジュエリー・プラットフォームが現段階でまだまださまざまな問題に直面しているとはいえ、「幸福紀」の創始者・■家輝氏(■は人へんに冬)はメディア取材に対し、「家の中で眠っているジュエリーをプラットフォームに置いて流通させることで、利用者の無駄を解消することができる上、利用者は最小限の投資と最低限の時間で、より多くの気に入ったジュエリーを身に着けることができる」と述べた。
実際に、ジュエリーのシェアに限らず、シェアエコノミーの波に乗っている物品は少なくない。だが、インターネット専門家の王越氏は、「『見知らぬ人の間で使っていない物品の所有権を一時的に他人に移す』ことこそが、シェアエコノミーの本来のコンセプトであるにも関わらず、現在の市場でのシェリングエコノミーの圧倒的多数は、このコンセプトに一致していない。本当の意味でのシェアリングエコノミーはコストを削減し、資源の持続的かつ迅速な流れを伴うものだ。所有物を他人に貸し出す、あるいは他人に所有権を分割するというだけにはとどまらない。より創造的な価値を生みだすべきで、単にネットワークで繋がり、オンラインレンタルを実現するだけの存在ではない」との見方を示した。(編集KM)
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