人民網日本語版 2017年7月25日(火) 12時0分
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中露合同軍事演習「海上連合2017」に参加する中国海軍艦隊が現地時間21日、ロシア・カリーニングラード州バルチースクの軍港に到着した。
中露合同軍事演習「海上連合2017」に参加する中国海軍艦隊が現地時間21日、ロシア・カリーニングラード州バルチースクの軍港に到着した。2012年に始まった「海上連合」演習は、これで6回目となる。軍事科学院作戦理論・条令研究部の潘新毛研究員は同日北京で中国新聞社の取材に応じ、今回の演習の4大注目点として以下を挙げた。中国新聞社が伝えた。
(1)中露の海上戦略的協力関係が次第に深化。周知のようにバルト海は北欧の重要航路であり、ロシアと欧州の貿易の重要通路でもあり、沿岸国間及び北欧や北大西洋へ通じる重要海域だ。カリーニングラード州はロシアにとってバルト艦隊の重要基地であるだけでなく、バルト海地域における戦略上の要地だ。
演習海域の選択は中露双方の重大な利益、関心のある海域を十分に体現すると同時に、中露の軍事面の意思疎通及び相互信頼がすでに相当高いレベルに達していることもはっきりと示している。こうした合同軍事演習は中露双方にとって重要な戦略的意義があり、合同軍事演習の深いレベルへの発展を促し、テロ対策の経験及び海上経済活動保護の経験を積み重ね、外部の脅威への連携対処を支える助けとなる。
(2)中露合同訓練の水準向上。演習が次第に深化するに伴い、双方の部隊は全過程融合編成、対抗訓練を行い、訓練の難度を高め続けて、演習を直面する安全保障上の脅威に一層即したものにしている。合同軍事演習を通じて双方は情報共有、合同指揮を実現し、合同訓練の水準を大幅に高める。
(3)戦術協同動作の暗黙の了解。ここ何年か、中露双方は合同軍事演習のすり合せを通じて、戦術協同動作をさらに熟練し、両海軍間の相互信頼水準の高さを十分に示した。近年、中露両国は陸上から海上まで、様々な方式の合同演習制度を設けて、軍事協力の深く広い発展というメッセージを発した。
(4)中国海軍の新装備の運用。今回の演習に中国海軍はミサイル駆逐艦「合肥」、ミサイル護衛艦「運城」、総合補給艦「駱馬湖」を派遣した。いずれも現役の最新、最高水準の主力艦だ。中国艦隊は6月18日に海南省三亜市の某軍港から出航し、マラッカ海峡、スエズ運河、ジブラルタル海峡、イギリス海峡を通過し、インド洋と大西洋を渡り、30日余りかけて目的地へ達した。
三亜からバルト海まで、全行程約1万9000キロ。このような長距離の遠洋機動は中国海軍の新装備にとって厳しい試練であり、艦艇プラットフォーム、艦載ヘリと指揮・情報系統の信頼性だけでなく、将兵の総合的資質も検証できる。中国海軍がこうした最新、最良の武器・装備を合同軍事演習に投入するのは、強い自信の表れだ。(編集NA)
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