<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・中国卓球の強さはココ!コミュニティ卓球大会開催

Record China    2008年5月4日(日) 7時42分

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体育館に所狭しと並べられた卓球台。そこでは子どもからお年寄りまで、ピンポンに汗を流している。“選手”たちの表情は本気そのもの。それもそのはず、みんな各団地の名誉を背負って参戦した「コミュニティ代表」なのだ。資料写真。

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体育館に所狭しと並べられた卓球台。そこでは子どもからお年寄りまで、ピンポンに汗を流している。“選手”たちの表情は本気そのもの。それもそのはず、みんな各団地の名誉を背負って参戦した「コミュニティ代表」なのだ。

北京市では市民参加型の卓球大会「和諧コミュニティ杯」が開催中。今は各区ごとの決勝大会の真最中だ。

このうち「東四オリンピック体育文化センター」では、東城区地区の熱い戦いが行われていた。区内にある30の団地がそれぞれ10人一組の代表チームを出し、団体戦を戦う。これで勝ち抜いたチームが晴れて「区代表」として北京市大会に出場することができるというわけだ。

今年71歳になる最年長の李富林さんは「小さい頃から、ずっと卓球をやってきた。だから今も体は丈夫」と誇らしげに語る。試合では「まだまだ若いものには負けない」とばかりに奮闘しておられた。

この活動は、中国が全国で展開する「五輪を通じて全国民が健康になろう」という活動の一環。しかし、さすが卓球王国。やはりこの市民卓球大会が他のどのイベントよりも盛り上がっているし、また各選手のレベルも高い。

見た目は普通のお父さんだが、昔はこれでも結構なモンだった…なんて選手が結構いて、さすがに、そういう人たちのラケットさばきは、素人と一味違う。また子ども達の参加者も多く、競技層の裾野の広がりは相当なものだ。

中国の卓球の強さは、この草の根のレベルが支えているのかもしれない。<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>

■筆者プロフィール:朝倉浩之

奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。

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