人民網日本語版 2017年7月6日(木) 21時0分
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中国で最近、「子供が夏休みに入り、面倒を見る人がいないので、週休3日にしてほしい。でも、給料が下がることは絶対に受け入れられない」と、ある男性が会社の社長にお願いしたことが報道され、大きな議論を呼んでいる。資料写真。
中国で最近、「子供が夏休みに入り、面倒を見る人がいないので、週休3日にしてほしい。でも、給料が下がることは絶対に受け入れられない」と、ある男性が会社の社長にお願いしたことが報道され、大きな議論を呼んでいる。多くの人は、「夏休みに入った子供の面倒を見る人がいないのは、本当につらいこと」との声を上げている。しかし、話題となった男性の「お願い」は、あまりに「わがまま」ととられ、多くの人が否定的な見方を示している。銭江晩報が伝えた。
3日、読者から、微信(Wechat)のモーメンツをジャックしたこの「お願い」がどうなったかについての情報が寄せられ、なんとこの男性は首になるどころか、その会社の子供を持つ従業員全てが「2-12歳の子供がいる場合、1週間に1回、毎月3回以下を条件に、子供の面倒を見るための休暇を申請できる」という好待遇をゲットしたことが明らかになった。
その会社とは、浙江省杭州市のあるインターネット金融サービス会社で、約200人の従業員を抱えている。
「お願い」をした男性は既に、病気休暇を取っている。同社の安・最高執行責任者(COO)やヒューマンリソースの責任者の李さんが取材に対して、男性が「お願い」をした時の状況について教えてくれた。
「お願い」が書かれた申請書は、男性が夜中に胡・最高経営責任者(CEO)宛てに送った。男性は温和な性格であるものの、その日は妻に「家族も子供も顧みない」と文句を言われ、勢いでその申請書を書いたという。その申請書を受け取ったCEOは落ち着いた態度で、会社の安COOや李さんを呼び、このような「お願い」は、この男性個人の問題なのか、それとも従業員全体の問題なのかについて話し合ったという。
「僕も元々技術スタッフだったので、技術スタッフはとてもストレートな性格であることは分かっている。問題を考える時もとても単純で、コンピューターのプログラムと同じく、『1』は『1』、『0』は『0』。余計なことは考えない」と安COO。そして、「その男性従業員の態度は大きな問題ではない」と話した。
多くの人が注目しているのは、夏休みに入った子供の面倒を見る人がいないという問題に直面している従業員がどれほどいるのかという点だ。
李さんは、「当社もまず、その状況について調査した。そして、従業員の約30%が子供の面倒を見なければならないことが分かった。つまり、これは解決しなければならない、多くの従業員が抱えている問題ということ」と説明する。
「私たちも、いろんな方法について話し合った。例えば、会社に子供を連れてくることを許可している会社もあることや、子供が活動できる場所を設置する会社があることなど。しかし、結局、夏休み期間中は週休3日制にするのが一番いいという結論に達した。夏休みは長くても2カ月だけなのだから」と安COO。
そして、胡CEOの許可を得て、「週休3日制」という待遇が打ち出された。ただ、それは無条件、無制限であるわけではない。李さんによると、「昨日、『週休3日制』の申請を募集し始めたばかり。そのため、何人くらい申請し、仕事の計画にどれほど影響するかは、今のところまだ分からない」という。 (提供/人民網日本語版・編集KN)
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