「君の名は。」を超える最高ヒット作に、話題のインド映画が“拝金主義”の中国映画に警告―台湾メディア

Record China    2017年5月28日(日) 12時50分

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27日、中国で大ヒット公開中のインド映画「Dangal」が、「数字さえ出せれば良い」という風潮が著しい中国映画界に大きな警告を与えている。

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2017年5月27日、中国で大ヒット公開中のインド映画「Dangal」が、「数字さえ出せれば良い」という風潮が著しい中国映画界に大きな警告を与えている。聯合報が伝えた。

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映画「きっと、うまくいく」が日本でもヒットしたインドの国民的俳優、アーミル・カーンの主演作。中国では公開から10日間での興行収入が、5億元(約81億円)達成目前というメガヒット作となっている。近年、中国で公開された海外作品(ハリウッド映画を除く)で最高のヒット作となったのが、日本のアニメ映画「君の名は。」だが、「Dangal」がこれを抜き去るのは時間の問題とみられている。

「Dangal」はアーミル・カーン演じる元レスラーが、自らが果たせなかったチャンピオンへの夢を2人の娘に託し、一歩ずつ目標に向かう姿を描く。しかし、ただのサクセスストーリーではなく、女性への抑圧的な考えが根強いインドの地方の町を舞台に、こういった社会問題も色濃く絡ませながら物語は進む。

異例のヒットを実現したこの映画について、清華大学教授で映画評論家の尹鴻(ユン・ホン)氏は、中国映画界にとって「自らが劣っていることに気付かされ、それを恥じ入らせるような映画だ」と語る。「中国はオリンピックで金メダリストを量産してきた。しかし、それをテーマに格調の高い映画を作る能力はない。これは非常に反省すべき点だ」と話している。

映画評論家の蒋楠(ジャン・ナン)氏は、中国映画界にまん延する拝金主義、利益第一主義について語り、「多くのプロデューサーは、数字さえ取れれば良いと考えている。女性の人権などといった社会問題に関心を向けようとせず、ポリシーも持たない」と苦言を呈している。(翻訳・編集/Mathilda

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