日本での研修、夜中に騒いでいた時に日本人に注意されて…―中国人学生

日本僑報社    2017年5月21日(日) 12時0分

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爆買いというワードが日本人に響いたのは、「購入力にビックリしたことよりも、むしろ中国人観光客の非文明な行為が一際目立ったからではないか」。そう主張する寧波工程学院の施金暁さんの作文。写真は広島。

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中国人観光客の「爆買い」は、流行語大賞を獲得するほど日本で広く浸透した。爆買いというワードが日本人に響いたのは、「購入力にビックリしたことよりも、むしろ中国人観光客の非文明な行為が一際目立ったからではないか」。そう主張する寧波工程学院の施金暁さんは、日本での研修中の出来事について次のように作文につづっている。

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今年の2月、私は仲間たちと広島大学での2週間の研修の旅に出た。この間、色んな日本人の仲間ができたと同時に、教科書に載っていないものをたくさん目にできた。

ある日曜のこと、私たち一行が市内で買い物をした時のことである。親類に頼まれたこともあり、買い物好きな私は、1日で14万円ぐらい費やしてしまった。2袋のズシリと重い買い物袋を持ち帰った私は、広島大学の加藤くんに「爆買い」と言われた。多くの日本人が抱く中国人への第一印象は爆買いにほかならないだろう。私は中国人の観光客として情けなく思いながら、いささか悲しい感じすらした。中国文化や中国人の美しさを日本に多く残せず、逆にマイナスな姿を焼き付けてしまったからだ。

実は、爆買いがこんなに日本人の心に深く入り込んできた原因は、中国人の購入力にビックリしたことよりも、むしろ中国人観光客の非文明な行為が一際目立ったからではないだろうか。所構わずに大声でしゃべったり、むやみにゴミを捨てたりする。ちゃんとルールを守れない人が少なくないらしい。それらが原因で、私たち中国人の親切さや率直さを見過ごされかねない。

信じられないかもしれないが、この2週間、ゴミの分類方法を勉強した私たちにとって、実はゴミを捨てる時はいつも心細かった。ゴミを処理しようとするたびに、必ず先生か友達に確認してからでないと、安心して捨てられなかった。難しいというより、慣れていないからだ。「郷に入っては郷に従う」。国の代表として、他人に迷惑をかけないように、外国の人々に良い印象を与えるには、旅立つ前にあらかじめその国のルールをちゃんと調べるべきだ。

ある夜のこと、私が友達と寮で雑談していた時に、周りの人に丁寧に注意されたことがあった。22時を過ぎたら、気を遣わなければならないことを教えてくれた。もちろん私は礼儀正しく謝ったが、やはり周りの人に迷惑をかけたのは心苦しい気持ちにならずにはいられなかった。幸いなことに、翌日の朝、相手から笑顔の顔文字をもらった。「良かった」と私は胸を撫で下ろした。もし、この日本人が私のふさわしくない行為をずっと黙って懸命に我慢していたら、知らないうちに、私は大変なことをし続けたかもしれない。だから、今でも欠点を改めるチャンスを与えてくれたことに心から感謝の気持ちを持ち続けている。

私が言いたいことは、「交流が大事だ」ということだ。双方とも建て前ではなく、心を込めて本音を打ちあけてほしい。自分の温かさと優しさを相手に見せて、以心伝心して、互いに異なった文化を理解し合うことはそう難しくないだろう。そうすると、もし、本当に間違えても、自分の誠意ある謝罪の気持ちを相手に伝えることができたら、相手は必ず大目に見てくれるに違いない。そうすれば、両国の友好関係にもささやかながら役に立つことができるかもしれない。(編集/北田

※本文は、第十二回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「訪日中国人『爆買い』以外にできること」(段躍中編、日本僑報社、2016年)より、施金暁さん(寧波工程学院)の作品「日本での旅」を編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

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