フライメディア 2017年5月22日(月) 14時0分
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中国の若者の間では、数字の語呂合わせが人気でネットコミュニケーションでもよく使われているが、この数字の語呂合わせから5月20日が「ネットバレンタインデー」として、近年定着してきた。
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この「ネットバレンタインデー」は愛を伝える日で、告白デーとされているが、なぜ5月20日なのか?その由来は、中国語の発音にある。実は、520は中国語で「wu er ling(ウーアーリン)」と読むが、その発音と中国語のI LOVE YOUという意味の我愛[イ尓]「wo ai ni(ウォアイニィー)」の発音が似ていることから、若者を中心に「520=告白デー」として広がった。
5月20日でも特に13時14分が特別で、「1314」の中国語の発音が「一生一世(一生愛する)」という発音と似ているので、この時間にSNSなどで愛を告白したり、カップル同士が愛を伝えたりするピークタイムとなっている。
日本でも11月22日はいい夫婦の日などの語呂合わせもあるし、少し古いが「4649(よろしく)」などもあるが、それと同じ感覚だ。
この日のイベントで昨年一番流行したのが中国のLINEと呼ばれるWechat(微信)上でご祝儀をおくることだ。520にちなんで520元(約8850円)をおくるのが主流だが、日本のバレンタインの友チョコのような感覚で、異性の友人同士でもおくり合い、ネット上で520が飛び交った。そのときの金額はおくられたほうも気兼ねしない5.20元(約88円)だ。
今年は週末だったということもあり、特に80年代、90年代生まれの若者を中心に「愛する人とプチ旅行」が流行した。人気旅行サイトによると、旅行先は上海近郊の杭州、蘇州などが人気が高い。
また、この日に婚姻届を提出するカップルも多く、今年は週末にあたるため、関連窓口は休日出勤などで対応した。
そして、男性から女性に贈るプレゼントだが、王道はやはり花束やブランドアクセサリーで、加えてロマンチックなディナーを一緒にとるのが若者スタイル。この日は高級レストランも予約でいっぱいになる。商業施設の商戦はどうかと言うと、「ネット」バレンタインデーというだけあって、リアル店舗ではあまり派手な広告がなく、イベント色もうすいが、これも買い物から支払いまでネットで全てを完結する今時の若者の消費傾向を浮彫りにしている。(提供/フライメディア)
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