砂漠化抑止で緊急措置!地下水位維持のため、700か所の井戸を封鎖へ―甘粛省民勤県

Record China    2008年4月17日(木) 9時50分

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4月15日、「チャイナフォトプレス」は深刻な水不足と闘う甘粛省民勤県の取り組みをルポ。同県は総面積の実に94.5%が砂漠化しており、地下水保護のため今年中に県内700か所の井戸を封鎖する予定。

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2008年4月15日、「チャイナフォトプレス」は深刻な水不足に悩み、砂漠化が進む甘粛省民勤県をルポした。

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同県の北約70kmの場所には、砂漠地帯が広がっている。この場所はかつて「青土湖」と呼ばれた美しい湖が存在していたが、1950年を境に水量が減少の一途をたどり、ここ数年の降雨不足もあって完全に干上がってしまったという。今では内モンゴル自治区の巴丹吉林(バダインジャラン)砂漠と寧夏回族自治区の謄格里(トングリ)砂漠がこの地で合流する形となり、同県の総面積の実に94.5%が砂漠化したとの報告もある。

事態を重く見た温家宝首相は2007年10月の国慶節期間中、自ら同県を視察し、早急な対策を指示。同年中に青土湖砂漠に最も近い村の住民全員を移住させ、村内にある11か所の井戸が封鎖された。

今年も引き続き、地下水位の低下に歯止めを掛けるため、県内で計700か所の井戸を封鎖する予定。同時に節水効果のある温室の建設と普及など、最新技術を導入した砂漠化防止対策も計画されており、巨額の資金を投じた灌漑プロジェクトもこの春すでに始まっている。ひとつの県が丸ごと砂漠と化す事態を避けることができるか、数十万人県民の闘いが正念場を迎える。(翻訳・編集/本郷)

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