Record China 2018年7月28日(土) 16時20分
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日本ではかなり以前から、成人後も経済的に親に依存する「ニート」の問題が取り上げられてきた。中国メディアの環球時報は、「ニート」は世界中で増えていると報じた。写真は資料。
環球時報は26日、成人後も経済的に親に依存する、いわゆる「ニート」「パラサイト・シングル」が多くの国で増えていると紹介する記事を発表した。
記事は、ニートの存在がよく知られるようになったのは、1990年代のバブル崩壊後に日本で発生した状況によると紹介。当時は20台が多かった「ニート」も、20年余りたった現在は40歳を過ぎて中年ニートとなっていると論じた。このような人々の高齢化は深刻で、35~54歳で親と生活している人は400万人に上るとみられている。
ニートが増えているのは日本だけでない。欧米各国でも同様だという。米国では25~29歳の世代で親や祖父母と同居している人は33%。不景気が続く南米のブラジルでも親に経済的に頼らざるを得ない生活を送る人は少なくない。
欧州連合(EU)でも親に経済的に頼る生活を送る人は、35歳以下で40%を上回ることが調査で明らかになっている。ドイツではこうした生活状況は「ホテル・ママ」と呼ばれている。母親が息子や娘にまるでホテルのように至れり尽くせりの生活を送らせてしまうからだという。
個人主義が一般的だと思われてきた欧米でもライフスタイルを一変させるほどの勢いでニートやパラサイト・シングルが増えており、もはや世界的な現象に発展していると、記事は驚きを示した。(翻訳・編集/岡田)
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