2008年3月23日、中国ニュース撮影学界の蒋鐸（ジアン・ドゥオ）副会長は同会を脱会することを宣言した。相次ぐねつ造写真事件に失望したためだという。新聞晨報が伝えた。

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近年、中国では写真のねつ造事件が相次いでいる。世界的な話題となった「華南トラ事件」だけではない。インターネット掲示板では報道写真のねつ造を暴くことが流行しており、中国中央電視台（CCTV）「2006年10大ニュース写真」銅賞の「野生動物に命の道を切り拓く青蔵鉄道」を始め、いくつもの受賞作品がねつ造されたものだと明らかになった。蒋副会長に脱会を決意させたのは2005年に第1回華賽自然環境保護ニュース賞金賞を受賞した「広場の鳩にワクチンを」のねつ造疑惑。空を飛び交う鳩のうち2羽が全く同じ姿形をしており、コンピューターで加工されたものと見られている。

蒋副会長は「私が心血を注いできた撮影学界は汚らしい組織へと完全に変わってしまった」と嘆き、今後は組織に所属しない個人の立場で活動すると発表した。（翻訳・編集/KT）