北京オリンピック開幕まで、あと150日あまりに迫った。レコードチャイナ編集部では、オリンピックの主催国である中国のスポーツ界で「国宝」と目される8人の注目アスリートを紹介する。ソースは中国の大手ポータル・網易(NETEASE)。

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第5回は、国宝指数「★★★」の丁俊暉(ディン・ジュンフイ)。中国農村部で広く人気を集める「屋外ビリヤード」に8歳の頃から親しんだ彼は、その特異な才能を幼い内から開花させ、わずか18歳で世界大会を制した神童である。

一家全員が財産と命運のすべてをかけて彼をサポートしてきたという丁は、10歳で小学校を中退、ビリヤード漬けの毎日を送ってきた。2002年には若干15歳で世界アマチュア選手権2位、アジア大会優勝、世界選手権ユース部門で優勝と早くも華やかなキャリアのスタートを切る。

16歳でプロに転向、本場・イギリスに移住し、スヌーカー(ビリヤードに類似したキュースポーツ)選手として、さらなる世界の門を叩く。2004年には世界べスト16、翌2005年には中国オープンで優勝、18歳にして世界大会を制する。そのサクセスストーリーには英国のファンたちも舌を巻き、「スヌーカー」という中国人になじみのないスポーツは、一転して国内に一大ブームを巻き起こす。今や中国の多くの若者が彼のような成功を夢見てキューを握っているのだ。

注）スヌーカーは五輪競技には指定されていないが、欧米や中国ではひろくスポーツ競技として普及している。(翻訳・編集/愛玉)