汚染の街で住民が座り込み、化学工場を閉鎖に追いやる―山西省臨汾市

Record China    2008年3月6日(木) 2時46分

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3月5日の報道によると、有害ガスを排出していた山西省臨汾市の化学工場に対し、住民らが抗議の座り込みを決行。行政も工場の閉鎖処分に踏み切ったことが分かった。写真は山西省臨汾市周辺で様々な工場から排出される有害物質。

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2008年3月5日、「人民日報」(電子版)の報道によると、有害ガスを平気で排出するなど悪質な操業を続けていた山西省臨汾市の化学工場に対し、周辺住民が怒りの座り込み抗議を決行。事態を重く見た行政もこの工場の閉鎖処分に踏み切ったことがわかった。

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処分を受けたのは、今年1月から無許可で試験操業をしていた山海化学工業工場。この工場からはひどい悪臭のするガスの排出が続いており、住民の生活に支障をきたすほどだった。住民の通報を受け、市の担当者らが度々指導してもこっそり操業を続けていたという。

業を煮やした住民たちは2月29日、座り込みによる抗議行動に出る。市など行政側もこうした事態を重視し、同日即刻工場に生産停止を命令。翌3月1日には工場の設備を全て運び出し、3日には封鎖を完了した。怒りで興奮状態だった住民達も、これでようやく溜飲を下げたという。

同市は昨年9月、雑誌「ナショナルジオグラフィック」が選ぶ9大汚染地区の世界第3位にランクインするという汚名に甘んじている。炭鉱の街としても知られ、粉じんによる大気汚染で日中でも薄暗い状態。炭鉱事故も頻発し、昨年末には105人の死者を出す大事故があったばかりだ。(翻訳・編集/NN)

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