フライメディア 2017年2月13日(月) 22時20分
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元宵節当日は毎年30万人以上が訪れる豫園「ランタンフェスティバル」。今年の元宵節は週末とかさなるため、例年以上の人出が予想されているが、今年で22回目を迎える豫園のランタンフェスは上海地元っ子が誇る伝統行事で、国家無形文化遺産としても指定されている。
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そもそも元宵節は、旧暦1月15日(元宵)にお祝いをする伝統的な祝日で、正月の締めくくりとなる日である。この日まではお正月とみなし、元宵節が終わるまで家族で過ごす地方出身者もいて、大都市の機能もこの日を境に正常に戻るため、中国でお正月明けというとたいてい元宵節以降を指すことになる。
なお、元宵節では、ランタンや兎子灯(ウサギランタン)を飾り、湯圓(元宵)を食べる風習がある。湯圓はもち米でつくり、中に餡の入ったお団子で、餡は黒ゴマ、小豆、ピーナッツ、ひき肉餡などバリエーションも豊富だ。
ランタンフェスでは、豫園周辺を含めたストリートに1000個以上のランタンが飾られる。その数量といい、スケールといい、どれも圧巻。中国らしい「紅」が風に揺れるランタンを見ないと新春を感じないとさえ言われるほど「中国らしいお正月」を感じるイベントだ。
一年に一度のイベントを一目見ようと集まる見物客や道にあふれる露店でにぎわうため、地元警察も総動員で警備にあたり、物々しさがあることも否めないが、それでも祭り独特の「ワクワク感」が年齢を問わず多くの人を楽しませている。入場料がかかっても財布のヒモが緩むのは無理もないことだ。
主役の干支であるトリは雄鶏で高さは約9メートル。カラフルな尾羽はもとより、派手派手な色づかいはまさに中国独特の美的センス!テーマは「夜明けを告げる雄鶏」で、運が良いと「コケコッコー」と鳴く声も聞ける。
ランタン以外にも楽しみはまだある。豫園は食べ歩きのできるB級グルメ天国。毎年、様々なヒット商品が豫園から始まるのも口コミが広がりやすいニュース性があるからだ。今年はどうも形といい、大きさやパステルカラーがインパクト大の「綿菓子」がブームになりそうな予感。行き交う子供や若い女性に大人気のようだ。お値段は形や色により20元〜30元(約340円〜510円)と決して安くない。でもそのキュートなカラーは思わず手を出したくなる購買欲は万国共通か?!日本でも話題を呼んだ「カラフル綿菓子」が今年の上海スイーツブームの火付け役になるかどうか乞うご期待だ。景色もグルメも楽しめる豫園、必見の価値は高い!
さて、ランタンフェスの期間は1月15日〜2月14日の1カ月だが、2月10日は大人50元(約850円)、子供30元(約510円)、元宵節の11日は大人80元(約1360円)、子供50元の入場料がかかる。このため、地元では無料で楽しめる日を狙って訪れるが、それでも観光客を含め、伝統的な民俗文化行事を楽しもうとする人が集まり、有料でも大賑わいとなる豫園。この行事が終わるといよいよ2017年の本格的スタートだと気も引き締まる。(提供/フライメディア)
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