2008年3月2日、シンガポール政府が先月15日に発表した、07年財政黒字を国民に「ボーナス」として還元するとしたニュースが香港や台湾で大きな話題になっている。「ボーナス」の額は、1人平均約3万円。所得が低いほど額が上がるという。「青年参考」が伝えた。

【その他の写真】

シンガポールのシャンムガラトナム財務相は先月15日、08年の政府予算案で昨年度の財政黒字が64億SPドル（約4700億円）に達し、94年以来の最高額を記録したと発表した。このため、政府はそのうちの18億SPドル（約1300億円）を国民に還元することに決定。まずは8億6500万SPドル（約620億円）が、今年4月と10月の2回に分けて還付されるという。

気になる1人当たりの額だが、18億SPドルを人口約450万人で割ると約400SPドル（約2万9000円）。所得に応じて600SPドル（約4万4000円）〜150SPドル（約1万1000円）の幅が設けられるという。所得が低いほど、多く還付される仕組みだ。

これを羨望のまなざしで見ているのが、香港と台湾の人々。香港では市民の声を受けて早速、先月27日の財政予算案で国民に「400億香港ドル（約5200億円）」の還付が決定した。台湾でも「民進党の執政能力」を問う声が噴出しているという。さて日本では…？（翻訳・編集/NN）