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<コラム>堂々と売られる中国の「なんちゃって商品」、日本食レストランでは店員の行動に要注意!

荒木 利博    2017年1月29日(日) 15時10分

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唐突ですが、レモンはお好きですか?レモンと言えばSunkistが世界的に有名ですよね。では、Sumkissedはご存知ですか?写真は筆者撮影。

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唐突ですが、レモンはお好きですか?レモンと言えばSunkistが世界的に有名ですよね。では、Sumkissedはご存知ですか?ついでにもう1つ、ウイスキーはお好きですか?シーバス・リーガルや、ジャック・ダニエルは昔から人気ブランドですね。でも中国では、洋酒の偽物がかなり出回っているので、くれぐれもご注意を。

その他の写真

それでは、コラムの写真をよ〜く見てください。レモンの方はSumkissedとなっています。ロゴの色使いもフォントも本家のそれにそっくりで、パクリの悪意が見え見えです。で、洋酒の方はどうかと言うと、ボトルの形状もラベルのイメージも、シーバス・リーガルとジャック・ダニエルにそっくりですね。こちらも、先進国だったら、まずアウトでしょう。

私の場合、ウイスキーの方は一目で気が付きましたが、レモンの方は危うく買うところでした。でも、本家Sunkistと見分けがつけられない中国人には結構売れていましたが…。外国ブランドをよく知らない中国人は、やはり騙しやすいのでしょうね。

この2つの「なんちゃって商品」を見つけたときは、中国におけるコピー商品氾濫の証拠をまた1つ押さえたので、嬉しくなって写真に収めました。でも、これで驚いてはいけません。これらの例は、世界に冠たるコピー大国の中国では、氷山の一角に過ぎないのです。中国中にはびこる悪徳業者たちは、こんなことばかりやっているのです。作るほうも作るほうですが、売る側にも大いに問題があります。

上のレモンは、何とウォルマートで見つけました。酒の方は中型スーパーの目立つところに並べてありました。田舎の雑貨屋ならまだしも、都会の立派なショップに、ですよ。これぞ中国、と感心せざるを得ません。世界最大の売上額を誇るウォルマートも、郷に入れば何とやら、ということですか…。

酒と言えば、外で飲むときは気を付けましょう。何しろ、街中でも堂々と“怪しい酒”を売っているのだから、“飲み屋の酒がまっとうなわけがない”と疑うべきです。日本食レストランなどで、焼酎をボトルで取ったとき、スタッフが瓶の栓を開けて持ってきたらいよいよ怪しい…、ここはきっぱり、「別のボトルを、ふたを開けないで持って来て」と突き返しましょう。

飲み放題も、ビール以外の飲み物は、できればやめた方がいいと思います。正規品で飲み放題では当然大赤字なので、“飲み放題専用”飲料があるのです。例えば、日本酒なら20リットルのポリタンク入りです。生きて日本に帰りたければ、「飲み放題」に釣られず、高くても正規品にした方がよろしいのでは。

はっきり言って、中国で口にするものは怪しいものばかりです。こればかりは、中国人も反論の余地のないことを認めています。むしろ、自分たちのことを、世界で一番、危険食品に抵抗力があり、地球上で最後まで生き残れる民族だ、と自虐的に言うほどです。

食の安全に不安を持ち、なおかつ健康志向が高まりつつある中国人の間で、和食はますます人気が高まっています。誠実で信用を大切にする日本の飲食オペレーターは中国でも高く評価されているので、当面は中国への進出には追い風が続くことでしょう。

実は私も、中国の片田舎で、ゼロからスタートで小さな和食店をはじめましたが、なかなか評判になりました。そのいきさつは、今後シリーズで書きますので、ぜひお楽しみに!

■筆者プロフィール:荒木利博

アメリカで学位取得後、アメリカとドイツの駐在勤務を経て、1996年から2015年まで中国に滞在、合わせて四半世紀以上を海外で暮らす。プライベートでは、60代半ばになるまで中国のアウトドアライフを謳歌した。2016年初頭より東京のリロケーション関連企業に勤務している。

■筆者プロフィール:荒木 利博

昭和24年に生まれ、現在都内在住。米東部州立大学卒業後、アメリカとドイツの駐在を経て、1996年から2015年まで中国に滞在、合わせて四半世紀を海外で暮らす。中国では香港の大手ディベロッパーのKerry(嘉里)やShui On(瑞安)に籍を置き、大連、北京、上海で大規模不動産開発に参加。プライベートでは、中国各地をパラグライダーで飛んだり、無免許でハーレーを乗り回したり、大連湾でカヤックを漕いだりと、60代半ばになるまで中国のアウトドアライフを謳歌した。2016年初頭より東京で外国人向け総合不動産サービスを提供している。地球の暮らし方(ダイアモンド社)2005年上海版編集協力した実績を持つ。

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