2017年1月9日、新華社によると、河南省汝州市で都市開発中に漢の時代の古墳群が破壊された事件について、中国の文化財保護機関・国家文物局は河南省文物局とともに汝州市政府から事情を聞くとともに、監督管理を徹底するよう指導した。

国家文物局は今回の古墳群破壊事件を「悪質」とし、対応の透明性を確保させるなどの指導を行った。市政府は違法行為を働いた事業者を行政処分するとともに、関係者の責任を追及することや、公安部門が事件関係者を刑事拘留し、河南省文物局に古墳群の保護計画案を作成させていることを報告した。

昨年11月30日、汝州市望嵩文化広場から見つかった古墳群について、3カ月間の考古学的検証や文化財としての保護計画の検討が行われるはずだったが、工事が進められた上、破壊されてしまったことがネット上で伝えられ、メディアにも報じられた。

国家文物局は事態を重く見て、河南省文物局に対して法にしたがって厳格に対処するよう文書で指示していた。（翻訳・編集/岡田）