「なぜ広東人が北京オペラを?」、義務教育への導入に猛反発―広東省東莞市

Record China    2008年2月24日(日) 12時53分

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22日、全国の小中学校で試験的に京劇(北京オペラ)の授業が始まるという知らせを受け、粤劇(広東オペラ)が主流の広東省東莞市では学校関係者を含む市民らが猛反発をしている。写真は粤劇(広東オペラ)を学ぶ子供達。

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2008年2月22日、全国の小中学校で試験的に京劇(北京オペラ)の授業が始まるという知らせを受け、粤劇(広東オペラ)が主流の広東省東莞市では学校関係者を含む市民らが猛反発をしている。果たして中央政府の思惑に太刀打ちできるのだろうか?南方都市報(電子版)が伝えた。

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中国教育部(省)は今月20日、9年間の義務教育で民族の伝統芸能である「京劇」を授業に加える方針を全国の小中学校に通知した。最もポピュラーな15作品を学年毎に難易度の違うフレーズに分けて学ぶ。全国からモデル校を選抜し、今年3月から09年7月まで試験的に授業を行う予定となっている。

ところが北京から遠く離れた東莞市では、大多数の市民から「待った」の声が掛かった。「京劇はそもそも北京で発展した伝統文化。この辺の人間は中央テレビ(CCTV)の『春節晩会』(中国版“紅白”)だって見ないのに、言葉や文化の違う京劇を広めるのは無理がある」と教師までもが猛反発の輪に加わったという。

中国には主に8つの地方劇が存在し、それぞれが異なる特色を持つ。「京劇」や「粤劇」もそのうちの1つ。最も歴史が古いのは江蘇省一帯に伝わる「昆劇(昆曲)」で、京劇のルーツにもなった。「昆劇」は地方劇では唯一、ユネスコの「人類の口承及び無形遺産」に指定されている。(翻訳・編集/NN)

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