Record China 2018年12月5日(水) 13時50分
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4日、日本新華僑報は、和牛精液を不正に持ち出そうとした問題で日本の制度の甘さが露呈したと報じた。写真は日本の牛肉。
2018年12月4日、日本新華僑報は、和牛精液を不正に持ち出そうとした問題で日本の制度の甘さが露呈したと報じた。
記事はまず、「日本は古くから海外から導入したさまざまな物事を自分たち流にアレンジするのが得意だが、和牛もその一つ。その優れた味や品質は世界に誇る唯一無二の存在となっている」と紹介。「その和牛の精液が万一流出すれば他の国でも生産が可能になるため、海外への持ち出しや輸出は禁じられているが、このほどその和牛精液の不正持ち出しが発覚した」と伝えた。
その上で、「今回の事案で明らかになったのは日本の出国検査や流通管理の甘さ」と指摘。「持ち出そうとしたのは中国系の男だったが、農林水産省動物検疫所の聞き取り調査には『知り合いから頼まれただけで、違法だとは知らなかった』と話したという」とした。
記事は「検査は自己申告が主体で、申告がなければ事実の把握は難しく、現状ではいわば抜け穴が開いたまま制度が運用されているのが実態だった。今回の事案でも問題が発覚したのは中国税関でのことで、日本側は持ち出しをまったく把握できていなかった」と指摘した。
また、「航空会社の荷物検査で隠し持っている和牛精液を見つけるのも容易ではない。X線では冷凍運搬容器の中までは確認できず、調べるにも相応の知識が欠かせない。容器を開ければ中身が破損する恐れもあるため、検査は形式的なものになりやすい。中には検査をしない航空会社もあるそうだ」と説明した。
さらに、日本で過去にイチゴの品種が韓国に流出した事例を挙げ、「今回の事案で日本の畜産業界では『氷山の一角では』『和牛ももう海外に流出してしまったのではないか』と懸念する声が高まっている」と伝えた。
記事は、「今回の事案に鑑み、中国も独自の知的財産や遺伝資源の流出を防ぐ対策を講じるべきではないか」と指摘している。(翻訳・編集/岡田)
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