人民網日本語版 2016年12月15日(木) 9時10分
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日本は100人あたりの平均自転車所有台数は68台で世界6位、一方の中国は17位だ。日本でどうして自転車がこんなにも普及しているのだろうか。
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オランダが「自転車王国」というのは世界的にもよく知られている。一方アジアでは、日本が一人当たりの自転車所有台数でトップとなっている。オランダでは100人あたりの平均自転車所有台数は109台と自転車台数が人の数を上回っているという驚きの普及レベル。日本では100人あたりの平均自転車所有台数は68台で世界6位、一方の中国は17位だ。このことから、日本はアジアで最も自転車人気が高い国といえるだろう。日本では年齢や社会的身分にかかわらず、自転車は人々にとって身近な交通手段となっている。日本人の物質的な生活水準は高いが、どうして自転車がこんなにも普及しているのだろうか。(文:増新。済南日報掲載)
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優れた機能性:生活圏内に何でもある日本
日本は世界的にも人口密度が高く、コミュニティーには何でもそろっている。自転車で5-10分圏内には、スーパー、幼稚園、学校、歯科医院などの日常生活に必要な施設があるので、自転車は理想的で非常に実用的な交通ツールとなる。また自転車は健康的な生活スタイルにもつながる。自転車移動で体を鍛えるというのが都市部では一種のファッションともなっているのだ。日々仕事に忙しく、運動の時間がとれない人でも、自転車移動は非常にいい運動になるからだ。
乗り換えが便利:公共交通機関が整っている
地価が高い東京では駐車場の賃貸料も非常に高いので、東京で車を所有するのはとても不便。車を所有するよりも、地下鉄や電車などの公共交通機関を利用する方が効率的だ。また、2011年3月11日に発生した東日本大震災で鉄道がストップした経験から、多くの人が1、2駅分の距離を自転車で移動したり、駅に行ってそこから電車などに乗るなどの自分に合った通勤圏を構築している。
便利な移動手段・ママチャリ:機能性も良く、価格も庶民的
日本で最もよく見られる自転車は「ママチャリ」と呼ばれており、このような自転車の前方にはかごが一つあり、買い物の際に利用できる。また、後方にはチャイルドシートを取り付けることができる。日本の学生たちもほとんどがこうしたママチャリに乗っているが、オシャレに敏感な若者はスポーツタイプの自転車を好む。日本では現在、マウンテンバイク、ロードバイク、折りたたみ自転車など、さまざまなタイプの自転車が増えてきているが、台数が最も多いのは1万円前後で購入できる普通のママチャリで、数百万人の日本人が毎日の生活で自転車を使って通勤・通学している。
道路利用と駐輪:歩道は歩行者と共有し、駐輪は専用スペースに
理論的にいうと、歩道は歩行者のためのもので、自転車が歩行者と道を共有すべきではない。しかし、日本では自転車が歩道を通行するのが一般的だ。自転車と歩行者が互いに譲り合いながら歩道を共有しているので問題が生じることは無いのだ。自転車の台数が多すぎるため、混雑しやすい駅やショッピングセンターの周辺には利用者用の駐輪場があるだけでなく、数階建ての立体駐輪場も多く設けられている。こうして無断駐輪により街中が乱雑な状態になってしまう問題を解決している。
自転車の防犯登録:全ての自転車に義務付け
日本では、自転車は全て警察署で防犯登録しなければならない。新車の自転車の場合、自転車店側が顧客の代わりに手続きを行い、中古自転車の場合は、持ち主が自分の名前で新たに登録することで、警察に盗難自転車と疑われることを避ける必要がある。(提供/人民網日本語版・編集/YK)
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